~ 2019 鈴鹿サンデーロードレース R-3 曇り/雨 ~
7月13日、14日 鈴鹿サーキットで開催されました。
13日(土)曇り空。今にも降り出しそうな天気でしたが、特スポはドライ路面から入り、午後は雨となり、微妙なタイヤ選択に悩まされました。
この時点では、タイム計測は、それぞれで行っているので、他との比較が出来ません。が、仕上がりとしては、JP250の#54片山、JSB1000の#37黒木、#56田尻の3選手とも予想以上にまとまってきていました。
そんな手応えもある中、トラブルは起こるんです。先ずはCBR1000RRのデータロガー(実走行時のマシンの挙動が数値化され、記録する機能)のGPSが故障。
よって周回タイム記録が取れない!?まだロガー経験の浅い我々の知識では、どうすることも出来ず、その道のプロに頼るしかない!と言うことで、某レーシングチームのN様にお願いしまして、サーキットまで来て頂き、急遽の勉強会開催!やはり嫌というほどの経験から身に付いた知識は素晴らしい!この“勉強会“で我々も1歩・・いや2歩くらい前進しました。
これで、GPS無しでタイム計測が可能に!いや凄い!
土曜日の特スポも順調に終わり、明日の予選の準備。・・・・またトラブル発生!?
#37号車のオイル交換を行う為、ドレンボルトを外し、オイルを抜き、新しいオイルを補給する為、ドレンボルトを締め付け・・・締め付け・・・・・ヌルという感触!?
オイルパン側のネジ山がバカになってしまいました。
どうにか締まらないものか??無理です。交換しかありません。しかしオイルパンの予備は無い!
そんな時、困ったときの“某レーシングチームのN様”です。
「流石にノーマルのオイルパンは無いです。」との回答。しかし、ここからが鈴鹿地区の“真骨頂”です。あるんです!これが!
N様から更に繋がる連絡網!直ぐに折り返しの連絡が。サーキットから約3分の場所にこちらもN様なのですが、ノーマルから取り外したオイルパンの中古が“ゴロゴロある!”との事でした。
そちらを譲って頂き、ガスケットも譲って頂き、サーキットへと戻りました。その間、トラブル発生から約40分程度でしょうか。会社の設備トラブルの処置より早い!?
何事も無かったかのように、メンテを終了。日曜日の準備を終えました。
迎えた14日(日)8時からのJP250予選から始まります。
スタート雨、迷わずレインタイヤで走ります。結果は2位。先ずは順当な位置で、決勝を迎えます。
10時からJSB1000の予選。こちらは雨?からの晴れ!! 予選スタート直前に#56号車のタイヤ交換。#37号車は一度ピットを離れ、1周後に戻り、タイヤ交換。
結果、#37黒木9位、#56田尻1位ポールポジションとなりました。
午後から決勝、この時点では晴れ!JP250#54片山のレース。2番グリットから優勝を目指します。
レッドシグナル点灯、スタート!少し出遅れた片山でしたが、この日の片山は、落ち着いてました。一つ一つ順位を上げていきます。
そしてトップに立った後に雨です。各ポストでは、レッドクロス旗が振られます。その後もトップのまま周回を重ねていきます。残り3周2位を3秒近く離し、アドバンテージを作り、リスクを回避するためにラップタイムを落とし、後続との距離を確認しながら、落ち着いてラストラップ、そのままトップでチェッカーとなりました!
自身鈴鹿サンデー3戦3勝の偉業?記録?となったレースでした。
午後3時からのJSB1000 INT決勝。ウェット宣言でスタート進行、なのでもうディレイはありません。
スタート進行時、雨は降らず。しかしウェット宣言はそのまま。タイヤはレインを履きます。グリッドに着くも路面はどんどん乾いていきます。そしてそのままスタート。
オープニングラップをトップで通過、2周目に入ると、転倒者が出てしまい、ライダーが動かない!?レッドフラッグが振られ、レース中断。
全ライダーピットに戻ります。路面状況はその後も見る見るうちに回復していきます。すると他のチームが一斉にタイヤ交換します!?「いいの?」オフィシャルに確認、OKです。
しかし“直ぐに交換!”とは行きません。再スタートまでの時間が分りません。再スタートすると、ピット出口は30秒しかオープンになりません。もどかしい時間が過ぎます。
残り時間4分!と発表されました!間に合う!2台のタイヤ交換!メカ全員で掛かります!九州ロードの悪夢が蘇ります!出来る!備えてきた自身がある!全員がそう思い作業に専念します。
残り1分を残し、作業完了。悪夢を取り払いました!そしてグリッドへマシンを送り出します。
再グリッド整列からスタートやり直し、田尻は、順調にトップを走ります。黒木は、スタート失敗。出遅れてしまい、15,6番手まで後退。その後、ジリジリと挽回し、最後は9位フィニッシュとなりました。
田尻は、トップを一度も譲らず、その差を広げながらチェッカーとなりました。
<今回のマフラー>
~JP250~
CBR250RR用54Rマフラーは、前戦のつくばで使ったマフラーを今回も使用。
つくばでは、コースレイアウトの特性と片山も初コースとあって、良いのか?悪いのか?よく判らず仕舞い。
今回は、ホームコース?の鈴鹿とあって、前仕様のマフラーとの比較は可能、インプレッションとなりますが、タイム差でいうと前回より0.5秒縮めています!機上では、ピークパワーは殆ど変わらないのですが、中回転域のトルクが上っている事もあり、「コーナー出口からストレートに乗せるポイントまでが速い?(表現が難しい)なのでその後の繋がりも良くなっている。」(コメント解訳)
それとY2S製の“改良型導風板”の効果もあり、より効率的に走行風を取り入れる事が出来て、ピークパワーの不足分を補った結果の“総合力”と解釈してます。(導風板については、MFJ様と協議させて頂き、修正も行い装着させて頂いてます。)
マフラーだけでも、導風板だけでも、ライダーだけでもなく、“総合力”で勝ったレースでした。
~JSB1000~
CBR1000RRのマフラーは、今回も変化なく、仕様の確認と耐久性の確認です。が、一部の方々からのお声を頂戴しました。「音色がまろやか」「締まった音量が特徴的」などと評価頂きました。
確かに、音質に関しては、狙った訳ではないので、皆さまの感覚的な評価となっている様で、どこで聞いているのかも聞こえ方が違ってくる要因となっているのかもしれません。
ともかく、音色に関しては何かしらの効果はあると確信しています。
毎度ではございますが、応援、サポート頂いてます各社、個人の方々には、感謝致します。また、今回トラブル解決に尽力いただいた某レーシングチームの皆様に感謝し、今後も精進し活動を続けていきたいと思います。
ありがとうございました。
次戦、いよいよ鈴鹿4時間耐久レースとなります。こちらも不足無きよう準備していきます。応援とサポートを宜しくお願い致します。
記:レーシング部