7月25日、26日、27日 三重県 鈴鹿市 鈴鹿サーキットで開催された鈴鹿4時間耐久ロードレースに参戦致しました。
7月25日(木)11:00 4耐特別走行1回目 14:45 4耐特別走行2回目 2回の走行枠に対し、積極的にTRYします。
それもそのはず、小椋に関しては、CBR600RRで鈴鹿を走るのは、初!アメリカでの武者修行から帰国後、24日に鈴鹿入りしてのTRYとなった。
この時点で、小椋のタイムは、2分27秒台がベスト。DRYのタイムとしては、良いとは言えない状況。同じく1本目の片山のタイムは、2分22秒台。
片山は、前回、7/15の4耐特スポのタイムが、2分19秒台がベストなので、まだ足回りのセットが上手く出ていない様子。
しかし、今回は2人のタイム差をいかに少なくするかがキモになる耐久レース。
ただタイムを縮めれば良いというものではない。どちらが乗っても同じタイムが出るマシン造りが重要なポイントとなる。
しかし、2人の意見は、合わせ込むどころか、どちらが妥協するのか!?という勢い。メカの原口もイラ立ちを隠せない。しかしそれで良いのです。
耐久レース、競技なのだから、勝つ為に出場しているのだから、各々が、そのために全力、全開で挑んでいる。今後8耐に挑戦しようという我々が、先ず、ブチ当たる壁なのかもしれない。
この日、遅くまで議論は続いた。
7月26日(金) 2日目、公式予選。
朝のフリー走行で、最後のマシン調整から、いよいよ予選。ここまで来るともう何もすることは無い。気休め以外。
小椋 華恋:2分22秒311/11位 片山 千彩都:2分19秒762/9位 予選総合:2分21秒036/6位 6番グリッド
7月27日(土)4時間耐久レース 決勝。
この日は、前日からの予報通り、台風です。夜にテントも下ろし、朝から再度立て直しブリーフィングを待ちます。7時30分、4耐緊急ブリーフィング。
予定通りの開催が発信され、そのままスタート進行開始です。半ば「もう無いな!」という気持ちもあった。この環境下で、大丈夫なのか?不安も感じたがライダーはやる気満々!!グリッド上には、風速どれくらいだろうか?10mはある?だろうか。時おりの突風で傘は完璧に持っていかれる。
ここで、時速240㎞出し、コーナーを曲がる!ん―。これは、途中で中止も有得るな。
そんなことはお構いなし!時間はどんどんスタートに近づく。
3分前の合図、グリッドから、第2ライダーとエアバック担当の2名を残し、ピットへ。 そして!
スタート!
ルマン式スタート!少し出遅れた片山だった。強風の中で、コーナー入口・直線・S字・切替し・コーナー出口・ストレート240㎞・各ポジションと速度域での風の影響を分析。
限界値を見極めながら、少しづつ、タイムを上げていく。6番手まで浮上!そして1時間経過した時点で、小椋へスイッチ。
ベストタイムでは、片山が上、しかし小椋も集中しているタイムも悪くない。よって順位も落ちるどころか、上がっている!雨の降り続く耐久レースはライダー達の集中力を奪っていくはず。
小椋も例外ではない。1時間走らせたタイヤも追い打ちを掛け、更に過酷な状況に、小椋のライダーとしてのプライドが見えた。「絶対に繋ぐんだ!」と。
2時間走り、チームとしては、残り2時間をどう戦わせるのか?タイヤ交換は?戻ったマシンのタイヤはもう何時間も持たない。決断は一瞬、全員一致で交換だった。
全作業時間の目標は、2分40秒!
前日夜のタイヤ交換の練習では、交換作業だけで3分!それに給油も入れれば約3分超えは間違いない。それは大きな差となる。
失敗は許されない。皆が集中した。無意識で作業に当たる。後輪は早い。はずだったが、本番ではクルーの息が合わない。それでも1分30秒程度。
問題は前輪、キャリパーを外さなければならない為、どうしても時間が掛かる。しかし、この日の前輪担当の息はバッチリだった。約2分30秒!作業完了!
直ぐに給油、約10秒!トータル2分41秒でマシンをコースへ戻した!
残り2時間を完璧に走らせる作戦。転倒してしまっては、元も子もない。ライダーの安心感を時間で買った形になるが、これで再度、走りに集中させることが出来るはず!
この時点で15位程度まで順位を落としていた。
3回ピットの作戦、ラスト1回!のみ!
新品のタイヤで、ドンドン前走者を追う片山、交換は正解だった。周回で2~4秒縮めている。順位も周回毎に上げていく。
交替30分後には、7番手へ!あと1時間でNATトップが見えてきた2時間40分過ぎ、雨足が増し、タイヤ交換無しのチームは、コース上の雨川に足を取られ、転倒車が出ている
そんな中、同じコーナーで2台連続で転倒車が出てしまい、赤旗中断。レースはそこで終了となった。
そして・・・
予測はしていました。このコンディションです。いつ何があってもおかしくないと。しかしここまで順調に走らせていただけに悔しさも募ります!!残念!総合6位、NAT4位という結果。
まぁ、この台風の中で、よく走りました。ライダー2人がその役割を理解し、ゴールに向けて、チームの為!相棒の為!そして自分の為!それぞれが1つの目標に向かいライダー、メカニック、ヘルパー、と明確な役割を、やるべきことを、しっかりとやって、この結果。悔しさもありますが、ここまでの道のりから出る言葉は、「よく頑張った!」と笑顔で言える内容でした。
確かに悔しいです!全ては環境に合せたストーリーを完璧に熟した結果、タイヤ交換をやり、この順位です。赤旗が出なければ・・・ ん~止めましょう!
その後、上位のチームにペナルティが出て、繰り上げ順位が発表され、総合5位、クラス3位という“おまけ”がつきました。おまけですが、とても重く嬉しいおまけです!
耐久レースの面白さ、大変さ、過酷さを体感し、悔しさと充実感が入り乱れた鈴鹿4時間耐久レースは、GOSHI Racingにとっても、契約ライダー2人にとっても、素晴らしい経験になったと思います。この価値ある経験を次回のステップで活かして行きたいと思います。
スポンサー頂いた各社様、応援頂いた熱狂的なファンの皆さん!全ての皆さん、ありがとうございました!!
記:レーシング部